ブレブレなるままに

技術とかチームとか個人的なこととかを書きたい。ブレがち。

2025年ふりかえり

タイムライン

※仕事での開発のことはあまり書けないので、自分自身のことやオープンになっていることから印象に残っている出来事を抜粋しています。

  • 1月 - 3月
    • ほどほどのテンションでスタート。「小さな習慣」を始めて手応えあり
    • 仕事が忙しかったのもあり2月後半に習慣が失速
    • GQuuuuuuX(劇場版)を機に星街すいせいにハマる。ずっと聞いてる。
    • プライベートで大きな出来事があり仕事どころではない。
  • 4月 - 6月
    • EMになった
      • 前年からマネジメントには関わっていたので大きな変化はないかと思ったが、マネジメント系の会議とかタスクとか増えた。マルチタスクできる方だが思った以上に大変。
      • 自分自身の手が届く範囲が増えたのは楽しく、やりがいある。
    • 2年前に企画した第一回サマーインターンの参加者が新卒入社。エモい。
      • 新卒課題のコンテンツ作成や制度設計とか色々やった
    • 組織としての技術広報に参画
      • 「発信頑張ろうぜ」を言って回るにあたって自分が体現できてないと筋が通らないと思い、ブログやLT、コミュニティ参加など不慣れなりに頑張った
    • ClaudeCodeが登場。最初は個人課金してブン回してた。最高に楽しかった。今は会社費用でブン回してる。ずっと楽しい。
    • Devin縛りの社内ハッカソン開催
    • プライベートの問題がやや解消
    • 子供がハマってるゲームがぷよテトからスプラに移行してあまり一緒にSwitchやれなくなってしまった
  • 7月 - 9月
    • 開発生産性カンファレンス現地参加、Drinkup参加
    • サマーインターン第3回企画・進行
      • メイン進行役だが仕事の忙しさとか色々あって共同運営メンバー等に相当助けてもらってしまった。自分があまり関わらなくても回るようになっているのは成果だが、もっとコミットしたい気持ちもあって悩ましい。
    • PyCon JP 2025広島 スポンサー参加&進行いろいろ
      • 最高に楽しかった。
      • CfP出したが落選。戦略的に通しに行かないと無理だと理解した。
      • Goldスポンサーとしてブース企画や非公式Drinkup開催など、ナレッジがあまりない中で相当頑張った。結果として自分も一緒にいったメンバーも、Drinkup参加者もとてもいい体験になったと思う。ちなみに当日のLTも申し込んだけど落ちた。つらい。
    • プライベートの問題が再燃したりなんやかんやでメンタルが終わり気味
      • EMになったり仕事がバタついたりしているなかでMPが枯渇すると「気合でなんとかする」が無理になるのを痛感した。熱量と狂気による馬力は偉大だが、誰しも沈むときはあるのでもう少しヘルシーな働き方を考える必要があるなーと今更ながら感じた。
      • keep4o が騒がれているの割と分かる側だったと思う。
  • 10 - 12月
    • プライベートの問題が落ち着くというか受け入れるというか、少し穏やかに。
    • 大阪万博、最終日3日前くらいに家族で行ってきた。とても面白かった。
    • PyConが楽しすぎたのでそのテンションでPyCon mini東海のスポンサー参加を「進行とか全部俺がやるから」と会社にサクッと通して参加した。
    • チーム初の合宿(という名の1dayワークショップ)を企画・開催
    • 会社のZenn を立ち上げて、毎週1記事以上リリースを継続
      • 今年1年の出来事のなかで一番「達成した」と思えることのひとつ。
    • 何もここに書けないけど大きな打席を得て、新しいチャレンジが始まった
      • 責任ある打席だが自分がやりたい、価値提供したいと思う領域であり、テンション上がっている状態で年末を迎えた。
      • 新しく色々な人と関わる機会が増えてとても刺激的。
      • これと関連して集中して議論するための(ほぼ)1dayワークショップを企画・開催

モチベーショングラフ

アウトプット

総括

PKSHAに入社してから毎年「密度が濃すぎる。1年前どころか半年前が遠い過去のようだ」と感じてるが、今年は特に密度が濃く良いことも悪いことも色々あった。 EMになって見える範囲や手を出しやすい範囲が明確に広がったり、ClaudeCodeが登場したり、技術広報への関与が大きくなってZennを立ち上げたり、終盤に大きなチャレンジを持ったりと、苦労もあるが新しい挑戦や楽しみが特に多い1年だった。

個人的には採用や技術広報は広義のチームビルディングだと思っていて、そこに深く入って色々活動できたし一定やりきれたのは良い成果だった。 とはいえ色々と簡単ではなく、推進にあたっては「やりたい」より「許せない」感情で駆動していた面もあった。特定の人とか組織に対してというより「これだけWillがある人がいたり動いている人がいるのに世界が変わらないのが納得いかない、許せない」という気持ち。

プライベートでは色々あってメンタルが終わっている時期がそれなりにあった。 当然のことだがプライベートでメンタルブレイクすると仕事の集中力や気合、根性みたいなものも大きく影響を受ける。それを改めて強く感じた1年だった。 熱量や気合は大事だし、がむしゃらに頑張る時期もあっていいと思うが、個人や組織としてそれに依存しすぎるのは脆くて危険だと身を持って知った。大変だったが、得難い学びではあった。

2026年に向けて

チームや組織の在り方に直接的に関わる打席が増えていくので、そこで関わる人達がいきいき・ワクワクしてバリアを感じずに動ける場を作っていきたい。 マネージャーとしてお仕事プロトコルを話すにあたって事業的な考えも当然持つが、「優秀なメンバーが個々に色々と探索して、それが結果的に価値を生む」というのが根本的な自分の思想(というか願望)。 自分自身で深く考えるのと合わせて、語彙・知識量を増やして、アクションの質を高める必要がある。

いちエンジニアとしては、ClaudeCode等を前提とした開発プロセスがどうなっていくかは興味があり、個人の趣味としても仕事としても新しいものに飛びついて楽しみながら、次のステージみたいなものを模索し続ける。 一方で、2025年もそうだが、AIツール活用は上手になるが基礎的な技術知識の習得が鈍化しているという危機感もあり、純粋に知識をインプットして修行する時間を確保しないとマズイ気がしている。

プライベートでもう一波乱ありそうなので、2025年の学びを活かしてその時にぶっ壊れないような働き方(生き方?)を少し整理したい。

ふりかえりのふりかえり

このふりかえりを作る過程に対するふりかえり。

Keep

  • 月次で手動でタイムラインを書いていたので思い出すのは楽だった。感情や愚痴も書いていてGood.
  • これに加えて年始以前からObsidianにDailyNoteを作っていたのでタイムラインのAI生成もできた.
    • そのまま使っているわけではなく、思い出すヒントとして利用して、このブログのタイムラインも他の文章も全て手で書いている。この形でいいと思う。

Problem

  • NotionAIなどAIツールによるメモの活用度が上がった頃からDailyNoteや手動タイムラインが疎かになっている
  • 1on1は会社Notionに記録してるが、DB設計がイケてなくてNotionAIがあまり役に立たなかった
    • 他者に対してではなく、「自分がどういう発言をしていたのか」ふりかえりたかった

Try

  • 出来事だけではなく感情のメモが残っているのは意義を感じたので、DailyNoteに枠を作る
  • タイムラインはAI生成+感情を手動で書くハイブリットにして、月次でやる。
    • ClaudeCodeのコマンドを作って5分で終わらせる。
  • 出来事に対して、ちゃんと言語化して語彙やフレームを習得したい。
    • 月次ふりかえりで、キーワードを抽出して残す枠を作る

開発生産性Conference 2025

はじめに

dev-productivity-con.findy-code.io

開発生産性 Conference 2025に参加してきた。 今年で3回目となるこのイベントは開発生産性について広く扱うイベントで、アーキテクチャなど技術的な話から組織論、AI活用など。(私は今年が初参加。) 色々なトピックがありますが、個人的な目当ては主に「開発でのAI活用」に関連するもの。

※このブログが「頑張らない」が方針なので、雑に出します。

雑にまとめ・所感

  • 開発生産性について
    • OutcomeやImpactを目指せ、というのがKent Beckや多くの発表でのメッセージだった
    • 指標の計測は大事だが、それを直接目指すと歪む
    • 一方でOutcomeやImpactはEffortから直結しづらく、計測が難しい
      • ここの答えは多分なくて、各社模索している
    • 発表でもブースでも、EffortやOutputを計測するメトリクスに直接言及するものは少なかった。
      • 昨年までの様子を知らないが、これは変化しているのかも。もはや取り組んでいるのは「開発」生産性ではないのでは。
        • OutcomeやImpactって売上とか利益とか事業数値に近いものなりそうで、そうなると気楽に外部発信しづらくなるのだろうか。
        • EffortやOutputの計測は、それが事業数値に直結していないがゆえに気楽に外部発信できたのかも。
  • 開発におけるAIエージェント利用について
    • 一部の会社は希望するエンジニアにClaudeCode(Max) 配ってる
    • プロダクト開発への活用は各社模索中。
    • 話を聞いた範囲では「ドメインに近い設計は人間が徹底的にやる、人間の領域」という話は多かった。そこからの量産的な実装はAI活用。
      • (私の場合)
        • 自分の仕事としては継続開発より新規構築の機会が非常に多く、小規模〜中規模な開発が多い。
        • ドメイン(要件とか)はユーザーから引き出す必要があるし人間主体の領域なのは同意だが、これも今までと同じ形で続くとは思ってない。
        • ドメインや要件を表現するフレームワークを模索したり、AI前提で、広木さんの発表でいう"知識創造" 的にドメインを定める部分もAIに移譲・協業していく比率が増えるのでは。
    • 既存プロダクトより新規プロダクト・新規事業の開発にはフル活用している印象。
      • AIがある前提で初期から設計ができる
    • エンジニアに限らずBizに普及させている。旗振り役がいたり社内で一斉に使うイベントを設けたり。
    • 広木さんの発表より
      • AIツールは自分達だけのものではなく誰でも使えるもの
      • 活用事例アピールのボトムアップの時代は終わり、トップダウンで戦略レベルで取り組む
      • 生産性は上がるが、その価値は市場での相対評価。変化の初期段階に飛び込んで希少性・優位性を得る必要がある。

以下、印象に残ったセッションのメモ。


開発生産性測定のトレードオフ 「グッドハートの法則」はもっと悲観的に捉えるべきだった

Kent Beckのキーノート。

グッドハートの法則「測定値が目標になったら、良い測定値ではなくなる」という話。

良い開発者は小さなPRを作る傾向があるから、という観察から「PR数を増やそう」というプレッシャーをかけるとどうなるか。開発者はPRを無駄に細切れにして数を稼ぐようになり、本来の目的だった「読みやすさ」や「協業のしやすさ」との接続が破綻する。これはコード行数など、これまで何度も見てきた光景だという。

価値創造の連鎖は Effort > Output > Outcome > Impact の順に進む。Effort(労力)に近いほど測定はしやすいが、目標にすると歪みやすい。一方で、Impact(事業貢献)に近づくほど測定は難しいが、歪みにくい。投資家が見たいのはImpactであり、PRの数がいくら増えても売上に繋がらなければ意味がない。

指標はプレッシャーをかけるために使うな。

  • Observe later
  • Encourage awareness
  • Avoid pressure
  • Instill purpose

指標は必要だが使い方が問題。指標にプレッシャーを書けると歪む。逆効果になる。Outome, Impactなど後のフェーズの指標を観測すべき。

生成AIに関して、Kent Beck自身過去イチ楽しく開発してるとのこと。 ジュニア不要論に対してそうは思わず、ジュニアの育成加速としてワークするのでは、という話。

ソフトウェアエンジニアリングの人類史 〜AI エージェント時代の知識創造企業〜

hirokidaichi.github.io

レクター広木大地さんの話。 AIによる変化を、古代エジプトの「書記官」のアナロジーで語っていたのが印象的だった。かつて文字を書くことが特権的なスキルだったように、プログラミングもやがて民主化され、誰もが使う必須スキルになる。我々が知っている形のプログラミングは終わるのだと。

AIエージェントの成熟度を5レベルに区分していたのは面白かった。

  • レベル1: チャット利用(同期的)
  • レベル2: 専門家Bot
  • レベル3: 社内ナレッジと連携した業務エージェント
  • レベル4: ワークフローに統合され、自律的に動くエージェント
  • レベル5: 複数のエージェントが協調し、「知識創造」プロセス自体を担う

レベル3までは既に多くのチームで取り組んでまれていること。 レベル4はメール受信やカレンダーなど何かしらのトリガーで「AIエージェント側から」働きかけてくるものと理解。 レベル5はそれらが協業して、新しい知識創造、SECIモデルでいう暗黙知の獲得を実現する、という理解をした。

AIで生産性が上がっても、その価値は市場における相対的な優位性で決まる。みんなが使えば当たり前になる。だからこそ、変化の初期段階で飛び込んで希少性を得ることが重要になる。ボトムアップの事例共有フェーズは終わり、経営層がトップダウンで人事戦略と合わせて取り組むフェーズ。

コードのその先へ:開発者体験を活性化させる方法

NetflixのKate Wardinによる、開発者体験(DevEx)の話。

コード行数 ≠ 価値
ストーリーポイントやベロシティなどアウトプットベースの指標を追いすぎると、開発者は燃え尽き(2.5倍)、離職を検討する(1.8倍)リスクが上がる。

それはコラボレーション、フォーカスタイム、心理的安全性、成長と進歩の実感が大事。
DevEx:Developer Experience、開発者のWell-being。

何が開発者のWell beingに繋がるのか? - コラボレーション - コミュニケーションと連携 - フォーカスタイム - ツールとワークフロー - 心理的安全性 - 成長と進歩

  • コラボレーション
    • 偶然ある、とは限らない。意図を持って設計する必要がある。
      • ふりかえり、明示的な期待、明確な役割と責任、プレモーテム
  • コミュニケーション
    • 会議:完了の確認、整合性、要約、次のステップ
  • フォーカスタイム
    • 一番生産性を下げるのはスキル不足ではなく集中の欠如
    • ディープワークウィーク
    • タスクバッチング
  • 心理的安全性
  • 成長と進歩

DevExの向上は、デリバリの速度や品質を高め、離職率を下げるという形で事業に直接貢献する。
SPACEフレームワーク、DevExシグナル。

発表とは直接関係ないがDevEx, SPACEフレームワークなどの情報がまとまっていたMicrosoftのページ。

developer.microsoft.com

AI時代のソフトウェア開発を考える

t-wadaさんのキーノート。

AIは開発を加速させるが、それは技術的負債が積み上がるスピードや、レビュー不能なコードが増えるといった、従来からある問題が超高速で顕在化するだけ。問題の構造は変わっていない。

「ソフトウェアエンジニアリングは時間で積分したプログラミング」 これまで積み上げてきたTDD, DDD, XPなどの知見を元に、目指すべきはAIとソフトウェアエンジニアリングの融合。

Vibe Coding → Agentic Coding

arxiv.org

2つのモード

  • 伴走(Co-piloting): 人間が主導権を握り、AIと対話しながら進める。コントロールしやすい。
  • 委託(Delegating): AIに任せて並列開発。コード生成は速いが、レビューがボトルネックになり、状況把握が難しい。

委託モードはReconciliation Loop。望ましい状態を宣言的に定義して評価関数を与える。 自動テストの重要度はより高まる。テストはAIが暴走しないためのガードレールであり、AIに品質を判断させるための「適応度関数」になる。 「振る舞いの変更」と「構造の変更」を分けてレビュー負荷を下げる Tidy First? のような工夫や、包括的な構成管理(モノレポ)など。

MTBFからMTTPへ」という話も面白かった。 完璧主義で事前に不具合を潰し切るのではなく、ある程度許容して走りながら直す世界感が一層強まるのかも。

個人と組織が能力を上げなければならない。 AIから引き出せる性能は自分の能力にそのまま比例する。 組織も同じ。高度ならAIから引き出せる性能は組織の力。

AIにコーディングを任せるべきか、我々はコーディングをやめるべきか → 不確実な状況では選択肢を狭めるべきではなく、決定を遅延させて選択肢を広く持ち続けることが重要。


Drinkup(Day1)

【増枠】開発生産性Conference2025 Day1 Drinkup - connpass

申し込んだ時点で公式懇親会が埋まっており、たまたま知ったこちらのDrinkupに参加させていただきました。 スポンサーしてくただったNealeeさん、NStockさん、MOSHさんありがとうございました。 その日のセッションのふりかえり&会社、AI活用どうっすか、などいろいろな話ができてとても面白かったです。

最後に

所感は冒頭に書いた通り。

AI活用に関しては、ブースで色々話を聞くことができたが、発表内容としてはあまり踏み込んだ話はなかった印象。 AI活用自体にフォーカスしたイベントではないし、大規模カンファレンス向けに話題は選ぶだろうし、それはそうなのかも。 アーリーアダプターっぽい人が集っているイベントとそれ以外のイベントの温度差が大きい。

「開発」生産性に関する指標への直接的な言及はなくなりつつあり、多くの登壇者がOutcome, Impact, 開発者体験にフォーカスせよ、と言っている。

AIについても同様で、継続的に模索しながら自分自身や組織の基礎的なスキルアップも続ける必要がある。 一発逆転のeasyな道はなくて、探索と筋トレを続けるしかない。

身も蓋もないが、全体として「銀の弾丸はなくて、自分たちなりに不確実と向き合い続けるしかないんだよ。」というメッセージだと受け取った。

ブログを書こうと思います(n回目)

やりたいなー、書けるタイプの人になりたいなーと思い続けて三日坊主したりツールを転々としたりして幾年月。 4月頃から会社の技術広報の旗振り役的なものに関わり始めたのと、自分個人としても「そういう会社、チームいいなー」と思うので、改めて書いていこうという表明。

「やりたいなー」「こういうのいいですよねー」と言い続けてるのも情けないので、ちまちま書いていこうと思います。 旗振ってるやつが何もしてないと説得力ないし。

明確に技術な記事はZennに。
イベント参加記とかポエムとか雑多な話はこちらに。

Zenn以上に、こっちのテーマは頑張らないこと。
雑に短く。推敲とか大してしないし、語尾ブレてるとか気にしない。

自分用の雑まとめとか、ツイートの長いやつ、くらいの気持ち。
この記事くらい中身なくてもヨシとして雑に書いていこうと思います。

私はX/Twitter実名寄りの運用で会社にもオープンなのでなんでもかんでも垂れ流すってわけでもないけど、一方であまり過度に神経使わずに書いていきたい。

過去のノートをPDF化する選択肢

背景・やりたいこと

数年前からポモドーロ・テクニックっぽいことをやっており、1日につき紙ノート1ページを使っている。
薄めのノート1冊30ページとして、2〜3ヶ月で1冊使い切ることになる。
これが蓄積されており、だいぶ場所を取り始めている。

過去のノートをざっと見返したいこともあるが、直近のもの以外はもっとアーカイブっぽい扱いで問題ない。

ということで、過去のノート30冊程度をPDF化して破棄したい。

検討すること

  • スマホ+アプリで頑張る
  • スキャナを買う
  • スキャナを借りる
  • PDF化サービスの利用

結論

機材レンタルサービスでスキャナを3泊4日で借りることにした。4,980円。
裁断機は借りず、手元のカッターで解体して自力でスキャンする。
今回まとめてPDF化して、今後の分はスマホ+アプリで都度スキャンする方法を考えている。

判断ポイント

  • 書籍ではなく過去のノートのアーカイブなので、クオリティはあまり気にしない。
  • 冊数はあるが、ページ数はそこまで多くない
  • とはいえノートという性質上で全部キレイにPDF化できる不安がありリトライ可能にしたい(手元に機材がほしい)
    • 工数と費用的にはPDF化サービスに投げるのが良いが、リトライできないので避けた
    • スキャナを買いたい欲もあるが、邪魔者を減らすために新たに機材が増えては本末転倒...

スマホ+アプリで頑張る

  • GoogleDrive付属のスキャン機能
    • ちょっとした書類数枚をスキャンするには十分
    • ノートみたいに大量にスキャンするには連続スキャン機能とか補正機能とか弱め。
    • GoogleDrive直通なのは便利。
  • AdobeScan
    • 高機能、高速、連続スキャン可能とアプリとしては非常に優秀。
      • スマホアプリでやるなら、これでよさそう。
    • 年額プランを選ぶと7日間無料トライアルがある
      • プラン契約しないと無料利用自体できない。解約忘れないように注意。
      • 契約しっぱなしにするには高い。これのために月1000円は払いたくない。
  • CamScanner
    • アプリストアを「スキャン」で検索してトップに出たので使ってみた。
    • Adobeとそう変わらないが、Adobeのが使いやすい。
    • 年2600円なので価格は安め。

AdobeScanはかなり使いやすいし連続スキャンが高速で便利。
価格は高めだが、無料の範囲や単月契約で作業すれば問題ない。

ページめくりを検知して連続スキャンしてくれるし、これがかなり高速に動作する。
撮影だけしてPDF化などの補正は非同期でやってるっぽい。

ただ検知精度は怪しい点もあり、ページおくりしてる最中に撮影されてしまうこともある。
1回でもこれが発生すると修正作業が必要なので、実時間以上に精神的ににめんどくさい。

あとやはり、スマホ持ちながらノート1冊スキャンはしんどい。
スマホ用3脚に固定してページめくりに専念すればマシだが、それでもしんどい...
ノート1冊30〜50ページを連続スキャンして、その後確認して必要なら修正。

数枚まとめてスキャンしたいという用途なら十分だが、ノート20冊をPDF化するのは流石に厳しい。

スキャナを買う

機材としてはPFUScanSnapが定番っぽい。

価格コムの比較URL

両面スキャンできるものだと iX-1300以上のモデルが必要。3.2万円。
iX-1300だとセット可能な原稿が20枚までで、ノート1冊を扱えない。

iX-1400なら50枚投入可能。3.5万円。

更に上位のiX-1600だと、スキャナとしては同格でクラウド連携とかWiFi連携とかある。4.4万円。
スキャン部分も細かい違いは私の用途だとあまり関係なさそう。

ちなみに下位の1300もWiFi機能があるが1400はない。謎。モデルチェンジのタイミングによるもの?

スキャナをレンタルする

「ゲオあれこれレンタル」だとiX-1600が3泊4日で4980円。送料無料。
https://geo-arekore.jp/product/scansnap-ix1600

「レンティオ」だと7泊8日で6280円。
https://www.rentio.jp/products/fi-ix1600a/variants/fi-ix1600a-wh

裁断機のレンタルもあるが、どちらのサービスでも7泊8日で6000円程度。高い。

PDF化サービスの利用

「PDF化サービス」で検索して上位に出てきたスキャンピーの場合、書籍1冊80円から。書類1枚8円から。 https://scanb.jp/

ノート1冊=書籍1冊の扱いでいけるかわからなかったので、問い合わせてみた。

ノートは書籍としてご対応可能となります。 ただし、書類の場合のみ適用可能なオプションはお付けすることができないため、その点はご了承いただけますと幸いです。

とのこと。

1冊80円からだが、実際にはカラースキャンやファイル名設定などがオプションになっており、私の場合は1冊130円になりそうだった。
30冊だと3900円 + 送料1000円前後。
ちなみに原本の返送も1箱1650円のオプション。デフォルトでは破棄される。
原本返送までつけると送料込みで7000円近くなる。

おわり

結論は最初に書いた通り、レンタルサービスを利用することにした。
使ってみて感触がよければ、いつかスキャナを買うかもしれない。
今回の方法としては採用しなかったが、AdobeScanのスマホアプリは非常に快適だった。

無駄に溜め込まれている書類(保険とか各種手続き関連とかマニュアルとか)もPDF化して抹殺していくと快適?

2024年ふりかえり

2025年の目標として、アウトプット強化して技術広報に貢献したいと思い、その第一歩として2024年のふりかえりをちゃんと記事にしてみました。
なお1個前の記事は「2022年ふりかえり」...

どんな1年だったか

PKSHAに転職してちょうど3年。
1月〜3月頃はプレイヤーとしてややストレッチなタスクを頑張っていていて、一定やりきることができた。
4月から昇格(?)してメンバーを持って、明確にリーダー側のロールになった。仕事上はこれが一番大きな変化点。 過去の職場も含めて、OJTのトレーナーや案件のレビュワー的なロールは何度もやってるが、明確に評価ラインとしてメンバーを持ったのは初めて。

1on1など、今までは「してもらう」側であり、壁打ちしたり自分の向いてる方向をキャリブレーションする場だったが、今年からは自分が示す側、壁側にも回るようになった。
自分自身、これまで上司や別チームのEMとの1on1が自分の大きな糧になっているので、そういうものを提供できる存在でありたいと思い、悩みながら楽しみながらチャレンジさせてもらっていた。

自分自身のタスクとしては引き続きいろいろな案件をやっているが、書けないので割愛。
12月のうち2週間くらい、なんやかんやあって自分で必死に開発する時間を過ごしていた。
負荷的にはやや大変だったが、やはり手を動かすのは楽しい。
あと、CursorやCopilotを活用する感覚を得るには実装してなんぼだなと痛感。

案件以外だと、昨年に続き今年もサマーインターンの運営をガッツリやっていた。
企画・運営自体をがっつりリードしつつ、学生に対してもちゃんと魅力あるコンテンツを提供して、示唆を与えることができた...はず。
場を設計したりワークを設計したり、短期間のなかで1on1をしたりと、個人的にとても楽しく色々とチャレンジさせてもらっている。

社内の野良活動として、社内カンファレンスの資料を眺める会を有志でやったり、アプリ開発する野良活動をやりはじめたりした。
「やりたい人が集まってやりたいことをやる」というコミュニティっぽい活動になっており、やってから気付いたが、こういうのは自分にとってやりたい姿の一つだったらしい。

プライベートでは家族で夏に初キャンプ&焚き火、冬に北海道と満喫。
特に焚き火は初めてやったが、最高だった。
キャンプ自体はそこまで興味ないが、カジュアルに焚き火を楽しむ方法を知りたい。

8月くらいからまともに本が読めておらず、積みまくっている。
忙しいとかでは全くなく、本を読むタイミングというかリズムを完全に失ってしまっている。立て直したい。

割とケンカしたり体調崩したりする年だったので反省。来年は安定性を上げていきたい。

気づき

1on1や採用での面談、インターンなど人と直接向き合う活動は難しいし責任もあるが、おもしろい。

マネジメント側のロールになって、組織運営的なこともより考えるようになったが、自分の中では「私がマネジメントする」というよりは、「チームが回っている」状態を「チームとして」目指したいという感覚がある。
その状態を作るのもマネジメントな気もする。うまく言語化できない。
今の職場はみんな非常に優秀で意欲的で「ワシより強くね」なので、各人がスキルやWillを存分に発揮するのが何よりも威力があると思っており、その場を整え、方向性を揃えるような役割を果たしたい。

あとシンプルに、やはり実装は楽しい。
ロール的にマネジメントに寄りつつあるので、野良活動やコミュニティなどでもいいので、実装の場を持つようにしていきたい。

仕事もチームもとても楽しいのだけど、こうしてふりかえると少し仕事依存度が高まっている感覚がある。
仕事に向けた勉強自体が楽しくてプライベートとの境目が曖昧なのは嬉しいことではあるが、ちょっとバランスが崩れている感覚があるので、ON/OFF切替を少し明確にしていきたい。

来年の野望

  • アジャイル系・EM系のカンファレンスやLTで発表したい
    • RSGT2020で刺激を受けたことが今のキャリアや価値観に大きく影響しているので、チーム運営的な打席が増えた今、色々とチャレンジして、その結果を発表する側に回ってみたい
  • 英語を改めて勉強する
    • 今の職場だと英語できることは何も珍しくないが、残念ながら自分の英語力はかなり怪しい。海外カンファレンスとかに挑戦できるくらいになんとかしたい。
  • 技術であれその他のネタであれ、月1件は何かしら記事を書く
    • 技術広報に貢献したい、と思いつつ今まで結局ちゃんと続いてないので、今年こそ..
  • もう1回焚き火をしたい

色々と手が届く範囲が増えてきたので引き続きチャレンジしつつ、言語化を進めてアウトプットに繋げていこうと思う。
ただ気づきに書いた通り仕事依存度が高まっている感覚もあるので、ON/OFF切替を少し明確にしながら、ほどほどにヘルシーにやっていきたい。


ふりかえりのふりかえり

今回どうやってふりかえったか

  • Googleカレンダーを1年前から遡って、どんなことをやっていたかざっくり思い出し、ノート(Markdown)に書き出す。
  • 1on1のメモ(Notion)を遡って、いつどんなことを会話してたか思い出し、ノート(Markdown)に書き出す。
  • これらを材料として、タイムライン形式で何にテンションがあがり、何にテンションが下がったかを紙のノートに書き出す。
  • 結局何がテンションあがるんだっけ?下がるんだっけ?をなんとなくまとめる
  • 来年の野望を書き出す

「何にテンション上がるか?」というのは年末ミーティングで社長がいっていたので試してみたが、よい問いだった。 事実や必要性じゃなくて、自分の動機・感情にフォーカスできて良い。

2022年ふりかえり

ScrapboxにいったりObisidianにいったりフラフラして放置してるこのブログですが、ノージャンル的な記事の置場として久しぶりに更新。

2022年1月に今の職場(PKSHA Technology)に転職して、明らかに前職までと技術や人の水準が変わったので必死にキャッチアップして、その上でやりたいことに片っ端から首を突っ込む濃密な1年だった。

趣味では触ってるけど仕事ではない、みたいなレベルのものを含めると、React, Next.js, AWS, Terraform, CDK, Backend Python, Figma, etc... など色々と学んで実践して、ちゃんとエンジニアを名乗れるな、と思えるようになった。 要件定義の会議してる裏でFigmaワイヤーフレーム書いて、そのまま諸々設計してAWS構成図書いてCDKでIaCしてAPI立ててReact書いて... みたいなことを入社して半年後にはやっているので、必要なことを必要なときにガッツリ習得する、みたいな振る舞いはそれなりにできたはず。

前職までは業務で関わる技術だけではエンジニアのキャリアとして不安が大きかったので業務外で色々と勉強してたが、今はそういう不安はあまりなく、プライベートで学びたいことと仕事の重なりが非常に大きくなっている。現時点では日々のキャリア的な不安はほぼ解消された気がする。
その一方で、個人的な勉強と仕事の境目がやや曖昧になったので、ある意味ではON/OFFのメリハリが弱まったかもしれない。 これ自体は幸せなことであって特に問題ではないが、集中力と生活の水準を上げるために意識的にON/OFFのコントロールは改善したい。

他にもメインの仕事をやりながら情報の可視化、コミュニケーション改善、オンボーディング構築などチーム改善っぽいことを色々実施。
直接の改善効果だけでなく、こういう領域に興味と強みがあるキャラクターとしてある程度認知してもらえたことは今後の自分にとってもチームにとっても有益なはず。
結果としてグループ横断イベントの企画、採用など、より広い領域に関わらせてもらえるようになっている。

また前職までは割と一般的な職場だったと思っているが、ベンチャーに転職した当初は違和感を感じるシーンも少なからずあった。
その際、チームのメンバーやEMときちんと対話して、違和感の背景となる過去の経緯などをきちんと聞くことの重要さを改めて理解した。 特にベンチャーだと1年で状況が激変するので、今見えてる状況とは全く違う背景が隠れていることがあると学んだ。

丁寧に対話して理解してその上で行動する。これを臆すことなく習慣的にやれているのは、自身の振る舞いとしても場の心理的安全性としても良い状態が作れている。 こういうシーンをチームのふりかえり(KPT)などの場でKeepとして言語化して表明するところまでセットで習慣化できている。
特に内部向けの広義なコミュニケーション(ドキュメント、アサーション、ファシリ、etc)は興味があり強みとしたい領域なので、ここの強化と実行を進めることができたのは良かった。

エンジニアリングに限らずプロジェクトマネジメントや採用など学ぶべきことは無限にあって力不足感は常につきまとうが、それはそれとして、1年前と比べると非常に大きく成長できたししきちんと価値提供できたとも思える。
学びが多く、その上で強みも発揮できた、充実した良い1年だった。

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最近はもっぱらScrapboxで書いています。

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