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日々の勉強や改善ネタの備忘。

ディープラーニングG検定をとりました(2018春試験)

G検定受けましたとか受かりましたとか聞こえてきたので、自分が取ったときの覚書。
取ったのは半年前の2018年春試験です。
問題内容より、試験の仕組みとか試験当日の時間の感覚とか。

試験概要

感覚的には基本情報とか応用情報の午前問題みたいな感じです。
公式で公開されている練習問題の通り、選択問題のみ。
1問1答、複数穴埋めとパターンはありますが、よくあるマークシート試験です。
「解く」問題はゼロ。あっても簡単な微分が1、2問とか。ほぼ全て知識を問う問題です。
よって、数学的な理解は試験をクリアするためには不要です。
今後しっかりディープラーニングを理解する上では、もちろん必要だと思いますが。
一方、知識問題では各研究者や著名人が「人工知能をどう定義しいているか」とか、「シンギュラリティに対する見解」とか、理解も何もない、覚えるしかない問題も多いです。
それ覚えて何か意味あるの・・・とは思いますが、心を無にして攻略するのみです。

試験当日

自宅でブラウザ上で選択式の問題に答える方式です。
故に、その場で調べて答えることができます。またその時間も十分にあります。
試験のUIが非常に親切で、問題ごとにマークをつけることができ、全ての問題がマークとともに一覧表示できます。
回答が分からなかった・不安、という問題はマークして後でまとめて見返すことができます。
試験としては親切すぎる作りですが、出題側としても丸暗記に大して意味はないと考えているのかもしれません。

程々の知識と、補うだけのググり力が問われている、と考えると少し面白いかも?

試験は120分。
私が受けたときは、不安な問題は全てマークつけて飛ばして、60分程度で一通り回答できました。
3割くらいにマークをつけて、本読むかググるかして、最終的に20分くらい残して終了しました。
不安といっても丸暗記していないという意味で「あの本のこの辺にあったなー」という状態。
参考図書を読まずに、全ググりで戦うのは流石に辛いと思います。

試験勉強

参考図書3冊を一通り読む。
人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの 松尾 豊:一般書 | KADOKAWA
AI白書 2017 独立行政法人情報処理推進機構 AI白書編集委員会:一般書 | KADOKAWA
『深層学習』(岡谷 貴之)|講談社BOOK倶楽部
上に書いたとおり試験中にググれるので、丸暗記は必要ありません。
とはいえ全部ググるのは流石にきついし、調べるにしても手がかりは必要です。
感覚的には、参考図書をとにかく一周読めば十分。
とはいえ「AI白書」「深層学習」は一周読むだけでもかなり時間と根性がいります・・・
難しい、覚えられないと思ったら飛ばしながらでも、合格ラインには届くと思います。
私はAI白書がなかなか読み進められず(読み物として面白くはない・・・)なんだかんだ、1日1時間ペースで2ヶ月くらいかけて準備していました。

感想

楽勝。

って書くと反感買いそうですが、勉強時間さえ確保すれば試験合格自体は簡単です。
基本情報とか応用情報とか(特に午前問題)で苦労しなかった、という人は、感覚的には同じです。
「理解」が問われない、ググってOKなので、参考図書3冊通読する、というハードルをクリアするか否かに尽きると思います。
「本読みきれなかった。落ちた。難しい。」っていう同僚もいますが、まあ、一言目が全てかなって。

G検定とったからディープラーニング理解できるわけでは全くないですが、画像とか自然言語とか分け隔てなく、一通り知識だけ叩き込む必要があるので、ディープラーニングをこれから学ぶ足がかりとしては、悪くない試験だと思います。
あと、ウチのようなJapaneseTdaritionalな会社では「資格」という分かりやすい仕組みは評価されやすいので・・・

E検定とかいうのもありますが、金も時間もかかりすぎるので、今のところ興味なしです。