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日々の勉強や改善ネタの備忘。

家庭持ちNoviceのkaggleへの取組み方

家庭持ちJapnese Traditional社員が、限られた時間でkaggleをするためにしている工夫など。

人間性マネージメントの必要性

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kaggleでは様々なコンペを通じて、データ分析スキルの修行、ドメイン知識の習得、黒魔術の習得など、多くのものを得ることができます。
kaggleの実績をアピールして転職、という道もあるようです。
スキルや実績を積むことができるkaggleですが、以下のようなリスクがあります。

  • 人間性を捧げなければならないこと。
  • 捧げられる人間性に上限がないこと = 沼

独身であれば、人としての最低限度レベルまで人間性を捧げられますが、家庭があるとそうはいきません。 容量用法を守らないと家族の反感を買う、という副作用が生じます。

関係修復には多大なリソースを要するため、数日〜1週間ほどkaggleができなくなります。
故に、家庭持ちでkaggleをするためには、適切な人間性マネージメントが必要です。

また独身kagglerであっても、沼にハマるとkaggle以外のの活動が停滞するという問題があります。
他にやりたい活動がある場合、やはり適度な人間性を保った方がよいでしょう。

ポモドーロテクニック

捧げる人間性をセーブすると共に、少ない人間性を効率的に使うために最近取り入れたのがポモドーロテクニックです。

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル

最近読んだこちらの本から影響を受けました。
割と有名な本ですが、この本自体はエンジニアとして生き方について色々な側面からアドバイスするような内容です。 なお後半150ページは筋肉と投資の話です。

この本の中で、集中力アップとタスク管理の方法として紹介されていたのがポモドーロテクニックです。
詳細は割愛しますが、簡単にいうと「25分の活動と5分の休憩」を1セット(1ポモドーロ)として区切って作業をする、という手法です。
25分の活動中は、決めたタスクだけに全力を投入し他ごとは一切しない、というもの。

そして作業をこの1ポモドーロ単位で計画・管理します。
「今日はxポモドーロの作業をする」と決めて、実際にそれだけのポモドーロを実行できたならその日の目標は達成、とします。 「ポモドーロ実施数」を目標に置くことで、定量的に「目標を達成」して、空いた時間はリラックスして他ごとに使う事ができる、という考えのようです。

仕事から帰って家族と会話して家のことやって、と空き時間が限られている家庭持ちkaggler(というか私)の生活リズムに適している思い、このテクニックを取り入れました。
この手法は25分おきに5分休憩があるので、家族との会話や家の作業をする上でも都合が良いです。

ポモドーロを実践するにあたっては、本で紹介されていたKanbanflowというサービスを利用しています。

kanbanflow.com

中長期計画

1年あるいはもっと先までの目標を立てて、そこから四半期目標、月次目標、週次目標と細分化していきます。
よく言われている、当然とも言える考え方ですが、特にkaggleをやってると他が停滞しがちなので、意識的にkaggle以外の計画を立てるようにしました。
月次でザックリやることを決めて必要なポモドーロを見積もり、週にいくつポモドーロを割り当てるか考えます。 これにより、ズルズルとkaggle沼にはまらず、計画していた作業をポモドーロ単位で実施し、実施したら満足して残りの時間をkaggleに投入する、という仕組みを、自分に課そうと考えています。

Japanese Traditional Noviceの1週間

平日

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残業や家での作業などが発生すると当然ズレますが、目安はこんな感じです。

通勤

スマホで情報収集、または読書。

昼休み(食後45分)

KernelやDiscussionなどWeb資料漁り。または読書、勉強など。

活動時間(2時間〜)

メインの活動時間。4ポモドーロを目標に前半でkaggle以外、後半でkaggle。
合間の休憩と下記のお茶会をするので、この時間は集中させて欲しい、と家族の合意を得ています。

お茶会(1時間程度)

家族と過ごす時間を半ば強制的に確保しています。
PCに向かいながら受け答えして怒らせるということを何度もしてきたので、自分自身への対策です。
コーヒーを飲みながら家族とお話。週末の予定考えたり他愛のない会話をしたり。
この時間を明確に確保するのが、家庭の平和を保つ鍵だと思います。

休日

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土日のうち片方で図のように活動。
土日のもう片方は100%家族と過ごす日としています。
「子供」と書いているのは、子供と遊んだりお世話したり、家事手伝ったりなど諸々。

残業や突発タスクなど生じる分1日バッファを設けて、平日4日と休日1日+αで週20時間程度を捻出している状態。 この時間に集中力や割り込みを加味して、週30ポモドーロ実行するのが現時点での目標です。

おわり

限られた時間を効率的に使おうと、これらに限らず色々と工夫を試みています。
というより、ついつい人間性を捧げ過ぎて家族の反感を買いがちなので、それをセーブしつつ満足度を保てるよう試行錯誤している状態。 今回取り入れたポモドーロテクニックは、集中して作業できる上に達成感を得やすい仕組みなので、今のところ良い感じです。

ただ、肝心のコンペで成果が出せていないので、説得力がない感じ。。。
きっちり成果を出して、改めて「時間がなくても頑張れる」と言えるよう、精進します。